背伸び
瑞海



いつも背伸びしてしまう
疲れた時の息抜き
ではなくて
無理に見栄を張ってしまう

いつも空回りしてしまう
君をがっかりさせたいん
じゃなくて
笑い合えたらそれでいいのに

少し大人になりたくて
僕らは踵を上げて
大きく踏み出そうとする

出来ないことを出来ると言ったり
物事を早まってしまったり
いつも後悔するのは自分なのに
懲りずに背伸びしてしまう

ひんやりした空気が痒い季節に
後悔を込めた溜息

小さくなった背中を押すのは
やっぱりあなたで
無駄に負けず嫌いの私は
また背伸びしてしまう

そんな私を
あなた笑ってくれるから
もう踵が浮かなくなる
かもしれないね




自由詩 背伸び Copyright 瑞海 2014-11-21 22:18:55
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