米粒大
灰泥軽茶

秋の空は澄んでいて
すすきの穂も揺れて
淡い気持ちがどこまでも
流れていき
ぼんやり眺めていると
空は遠くへ遠くへのびていく

私はだんだんだんだん
小さく小さくなっていき
米粒に描かれた人のように
ちょんちょんと誰かも
わからなくなっていくのだけれど
ずっしりぎっしりどっさりと
お腹の下から元気が湧いてくるのだ


自由詩 米粒大 Copyright 灰泥軽茶 2014-11-21 00:49:37
notebook Home 戻る