棲み家
はなもとあお

あなたの
努力のおかげで
わたしたちは
あたたかい場所にいられる
つぎに
何を成せばいいのか
頭が痛いけれど

話しかけられたら
うれしい
緊張もするけど
でも
だからといって
勧められたこと
従順に従ってしまうほど
人間がまっすぐには
できていなくて

仕事、って、言えば
なんでも
許される
魔法
愛さえ
そこに含まれるのならば
なんでも
うなずきたくなる
気持ちも
ちょびっとは
ある
けど

できたら
好き
という気持ちの
純粋さを
持ちたいという
贅沢

それは
責任感や
義務感以外のところから
あふれる
愛しい
なにかを
信じたい
余裕の幅

もっとたくさんの
あなたの言葉を
ききたい
でも
愛を含んだ
適切な返しに必要な
なにかを
得なければならないんじゃないかと
心配になる

努力の仕方は難しくて

たぶん
いちばんは
すき

仕事

つづけることだと思うからと
おもいつつ

模索する
毎日

何を
きくべきか
何を
言葉にすべきか
迷っている

細く
ながく
安定する愛の内側で
暮らしたくて





自由詩 棲み家 Copyright はなもとあお 2014-11-14 18:20:58
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