かのじょ
浩一

ふしぜんなくらい明るい
かのじょの笑い声の高さが
かのじょの悲しみの
深さです

だから
夜になると
かのじょは
ベッドのなかで真顔になります

ふたつの瞳は
だれもしらない
湖の
水面をみつめています

ずっと

じっと

うごかない背中で
水面をみつめているのです


自由詩 かのじょ Copyright 浩一 2014-11-13 03:19:29
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