新しい一日
クローバー
今日のことは指に任せて
一日のことを愛していく
翌日のため生き残る誰かの声に歌うのだから
さあはじまるよ、と誰かの声で
懐かしさからつくられた美しさに埋もれていないで
日向の集まりが辛くなる前に
日陰のほうがなにもないよ
軽さにはばたく翼の下に蓄えられた空気のように
私の心はとらえられ
押し戻されて弾むもの
カチンと割れるガラス玉のよう
そいつの綺麗な破片には、割れなきゃずっと会えないけれど
さあはじまるよ、と誰かが言うよ
新しく朝
頭痛と吐き気と眩暈とが愛してやまない朝が来た
だから歌うよ私は歌うよ
腕も身体も声も心も抱いたすべてで楽器になって
祈りくらいしかほっといてくれない
忘れたすべてを忘れていていい
そんな軽さで身体を捨てて。