陽が昇る時に
瑞海



怖く 暗い 部屋の中で
冷たく 嫌な 夢を見ました

震えながら 午前4時
吐く息は白く 消える

暑い 塩水が頬を垂れて
少しだけ 私は海に還る

この時が最後だった

あの人の声を思い出して
自分の手を一生懸命摩って

朝 動き出す時

こめかみ突き刺す痛み
いつものことで 気にしなかった

首絞められた 夢
その続きの朝

陽が昇る時

さよなら言って
地から離れる

生まれ変わりは
どうか幸せであって



自由詩 陽が昇る時に Copyright 瑞海 2014-11-09 00:08:18
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