とう
はるな


奥行のない思い出が
照らされてみじめにめだっている
逃げても逃がしてもはりつく影のために
やさしくなろうとした
それは
咲く花を手折るようなやさしさで
正しいかどうか問うあいだに
花は枯れていくのだった



自由詩 とう Copyright はるな 2014-11-08 21:54:50
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