ピリオド
きりはらいをり

私の奥底で低く唸り続けるもの
情熱なんていう綺麗事ではない

誰かが約束を破ってあの実に口をつけた
その罪をいまこの身体が償っている
あのまま裸でいられたら幸せだったものを

黒く疼く情念がまた零れ落ちる
この痛みに捧げる涙はとうに枯れ果てた
上辺だけの思いやりならやめてくれ
そんなものを愛とは呼びたくないんだよ
貴方は何もわかってない

わかってない

わかってない

わからなくていい


自由詩 ピリオド Copyright きりはらいをり 2014-11-08 12:16:08
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