ドラマのセリフ 
藤鈴呼



妙に格好良くて 
あんな風に なりたいな 

こんなシーンに 生きたいな 
そんな世界に 行きたいな 

そう思えるようなドラマを 
製作者も 観客も 求めるのでしょう 
そこに 少しの ズレが生じる 

出演陣と 自分達 
僅かな 違い 

設定と 現実の 
擦り合わせ切れぬ 時間軸 

それでも 憧れられる世界ならば 
なんぼものもの 
だけど 違うね 

ドラマを眺めて 
ふっと笑ってしまった瞬間に 
考える 
こんな感じの溜息は 

嘲りなのか 諦めなのか 
通り過ぎてしまった
気持ちなのかって 

作り物過ぎて 身が入らなくても 
時には 現実逃避できるから 
楽しいのかも 知れません 

大切な誰かとの 気持ちが 
こんな風に すれ違うのならば 
それは さみしいこと 

人と人の心は 
どちらも目に見えませんから 
仕方がない 

ある程度の 割り切りは 
必要かも知れませんが 

純粋に 想い合う心自体に 
嘘は 無いのだと 
信じたいのです


自由詩 ドラマのセリフ  Copyright 藤鈴呼 2014-11-05 21:38:01
notebook Home