家へ帰る
オイタル

仕事帰りの車の中から
電車が見えた
透き通る電車が
色彩を翻して川を渡る

うなだれて椅子に沈む女が
透けて見えた
腰より低く頭を垂らす女が

線路の遥か向こうに
燃え盛る森の感情
暮れ方の山入端に揺れる
夕陽のスペクトラム

ぼくは
ハンドルを大きく右に切る

家へ帰る
ちゅうしゃばりみたいな
まっすぐな心で
ぼくは
家路を急ぐ


自由詩 家へ帰る Copyright オイタル 2014-11-03 19:45:38
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