わたしの自尊心
かの

ひやりとした北向きの一室で
意識はぼんやりにがい
明日はめんどうだから
月がもう一度登ればいいと思う
水道から
ちゃぴちゃぴ微かに漏れでる
わたしの自尊心
とんでもなく腹立たしくて
満たされなくて悔しい
この一室で収まるほど
ちいさいわたし
一瞬でこわくなる
わたしで埋めつくされたわたし
外には出たくない
恥ずかしい
見るからにわたしから
溢れる自尊心


自由詩 わたしの自尊心 Copyright かの 2014-11-02 10:40:58
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