きみのすべてよ応答せよ
阿ト理恵
せつなこと分解してことのはよむ永遠のきみの首をどうにかしてしまいたいぼくは、水彩が部屋から逃げて冬めいた色のなまえをかってにつけるきみを階段から突き落とすしかなくて、きみは笑いながら泣いているぼくを抱きしめてささやく好きよ、きみがピアノを弾いてるあいだぼくがきみのために焼いたケーキはふくらまなくて、きみのうさぎはぼくの足を噛み、雪がうっすら降りはじめた原っぱで仰向けになって繋いだ手はぼくたちの守られることのない約束をキスをあたためる、ぼくはきみの半分だという証にきみのくすり指を切り落とそうかときみがぼくの羽根をうばったように、さみしいから抜けられないこんな夜をふき飛ばして、