隣の席の人
無花果

隣の席の人は
かつて私が憧れてた人で
今も変わらなかった

この人がいたから
今の私がいる

かつて私が
憎んでた人で
久々に話したら
その記憶が甦った

羨ましかっただけなんだ、と
今なら思える


妬みという感情を
小さいころから知ってしまっていた

もう一人の自分が自分を見つめないと
自分がなにを思っているのか
わからなくなる

そして今
こうして、
隣の席の人を見ている自分を

平然と
見ている自分がいる


自由詩 隣の席の人 Copyright 無花果 2014-11-01 13:28:19
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