ミナト螢

傘を差す人が

行き交う街で


足早に散る

桜の花びらが

今年も短い

春を伝えた


雨上がりの

水溜まりに映る

ぼんやりとした

虹を渡りながら


あなたに寄り添う

勇気があれば

同じ傘の中

何を見ただろう


夢の続きは

どこにも無いのに

時計の針を

止めたのは誰だ


自由詩Copyright ミナト螢 2014-11-01 10:18:54
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