踏切虫
佐藤伊織


踏切虫が
手に鋏を持って
葬列へと襲いかかる

無限遠点が交わる時
私たちは一斉に羽を震わせて
踏切虫のように触覚を
様月と印月の間にかけて


自由詩 踏切虫 Copyright 佐藤伊織 2014-10-31 01:18:50
notebook Home 戻る