そのひぐらし
ドクダミ五十号

招来とか未来とか
先の事は未知だよ
君には解るのかい
例えば一時間先が

その場をこなして
一日の終わりを迎える
すなわち「そのひぐらし」
実に悔しいけれど

だからさあ
私はその場限りが
先が解らないなら
今という刹那をどうにか
連続する事で今日が終わる
まるで畑を耕し
其れを眺める様に
一日の終わりを
黄昏に照らされた畝を眺める様に

後ろ向きは当然だよ
誰が耕した土を踏むかね
そのひぐらしと連続は
予感させるけれども未確定な未来を
予感してみる大切な作業だろう
しょせん人間なんてその程度では

だから「そのひぐらし」のなかで
詩を作るのです絵を描くのです夢も見ましょう
「その日を暮らす事で明日は明ける」とは
一つの真実の言葉でしょう


自由詩 そのひぐらし Copyright ドクダミ五十号 2014-10-30 17:39:32
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