ふる
ブルーベリー
ふっている。
閉ざされた
建物の前、
開かれた
屋根の上、
木々、
空、
人、
うえ、
から、
順々にふるのである。
順序
を
行儀
を
避ける
べくも
なく
ふる。
ふっていく。
つもっていく。
立ち止まる事はできない。
歩かなければならない。
延長線上、
景色を、
それでも、
スケッチに、
なったとて、
拾わなかったことも、
端の解れも、
くだらないことも、
自分に誓うように、
言い聞かせ、
言い聞かせては。
ふっていくのである。
そればかりは やむこともなく
て
憂いもすれど
足元を拭えど
ふる
今年も
来年も
君にも
僕にも
誰かと
誰にも。