夜明け
もっぷ

痛くてみていられない
ごめんね、言うは易く
空はすみれ色だなんて
あやまちに戴けるとは

かの若さやまなざしは
時に光速を超え得てか
捉えられそして捉えて
鮮やかな軌跡は逞しく

描かれる街角と路地裏
かなしい捨て猫を悟り
かなしいからだを視て
かなしいこころを聴く

すみれは素直に春だと
好まれる声音で歌うよ
煌めきそよぎまばゆく
私には負うこと適わず



自由詩 夜明け Copyright もっぷ 2014-10-24 20:26:53
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