暮らし
かかり
暮らしとは
あさ 水を手にとる温度
きしむバスを降り
しんじつみのない歩幅に合わせる
三拍子
あまりにもたくさん
尽きてまた始まる靴音のなかに
ようやくみつける
花びら
暮らしとは
気づかないようにかわす
ナイーヴなゆびきり
あるいは
公園のトイレに描かれた
ぎこちない曲線
もつれるそれの まんなかに包まれているのは
言葉にするだけで壊れる結晶なので
ほどいてはいけない
暮らしとは
見あげればすぐにある青い空
手のひらをかざし
つかまえようと まなざしの先に見る
逆光のきらめき
自由詩
暮らし
Copyright
かかり
2014-10-24 01:46:40