たまきはる
かんな



傍らにつづくきみの面影に
いつか忘れようとした秋のいのちを
頑なに重ねることを覚えた日もあった

掬いあげた水溜まりの渇きに
助けられずにないた小鳥のさえずりを
音符に変えることも出来ない日もあった

ああ
ありがとう。

母乳を吸うわが子への祈りに
連ねていくことばの疑問符の隙間を
埋めていく満ちたあいに気付く日もある





自由詩 たまきはる Copyright かんな 2014-10-23 14:22:25
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