ついえ
ドクダミ五十号
かならずや ついえてしまう
いのちとは ひつぜんなのだ
えいえんを ゆめみることを
うちこわす つよいじじつだ
てんごくも じごくもないよ
あからさま いのちのめぐり
みちみちて たえることなく
しょうじて ついえてゆくよ
それだけだ しんじつなのだ
かれてちる たねがのこされ
しょうじと ついえのはざま
たんじゅん かんたんをみる
わたしなど ばかなものには
よろこびの げんしょうだよ
たねはおち もえるときあり
めぐれかし めぐりなさいよ
あきのひの たそかれにては
いのりこそ ふさわしいのだ