小景
梅昆布茶
絶滅危惧種のような気分のときは
おもわず星を探している
頭の中が明瞭に区分けされないまま
時計の針は行ったり来たり
姿の見えない人々は
あちこちでちいさな吐息をもらす
拡散するままに
かぎりなく稀薄になってゆき
いつしか大気や風になってしまおう
がらんとした駅のホーム
電車も人もいない風景を
抱えてあるく
自由詩
小景
Copyright
梅昆布茶
2014-10-18 14:51:03