今は干からびる
唐草フウ

 うしろ向きな熱を持った心が
乾き風に吹かれていったりきたりしている
向かい風に抗っては
涙とともに迷いの森に来ている

 し を そっと ひらいて
 し に じっと くるまれたい

わるく発熱した心が
おいおい、何言ってるんだと制御しようとするけど
今の私はさむくてまた燃えるから
歯ぎしりをしているんだろう


 ボートに乗って漕いでいるんだけど
まあるくしか進めないでまた戻ってくる
苦虫を集めて蚕にしたら
気持ちのいい繭に囲まれるだろうか


 すてるときは じぶんのつごうでポイ しても
 すてられたら ひどくきずつく せめる くせに ね





自由詩 今は干からびる Copyright 唐草フウ 2014-10-16 06:04:18
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