おもいのおと
nonya


日々の暮らしの
吹き溜まりから
洒落た記号を
掘り出して
綺麗に並べても
何処にも響かない

吹き溜まりに
手をつっこみ
すくった想いを
雪玉にして
無防備な背中に
ぶつけてみたら
微かに響いた

おもいのおと

振り向きざまに
笑顔を投げ返してくれた
あなた





溜息と一緒に
床に落ちた

おもいのおと

冷たい指先で
拾い上げて
包装紙に包み直す

「仕方がないさ」

差し障りのない
言葉の包装紙に包まれた
重たい音符の
哀しい生温かさは
誰にも

伝わりっこないから
そのまま飴玉みたいに
ポケットに押し込んだ




自由詩 おもいのおと Copyright nonya 2014-10-14 21:45:44
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