秋の星
初谷むい



「今のそれ、つばさ骨だよ」(耳付けてみると微かに空が鳴ってる)





桃の星 えいえんを信じてなくたってすきだとちゃんと言えた頃


(信じても信じなくても)(僕の目はうつした君をかくしもってる)


秋の星「いちばんでもにばんでもよかったんだ」ってばか、ばかだよ


制服の裾を鳴らしてだいすきな、だったものたち空で飽和す


熱い星みたいな口でどうでもいいことを喋ってたまに振り向く





胸骨がさらさらと鳴り僕たちはおわりのじゅんびなんてできない


短歌 秋の星 Copyright 初谷むい 2014-10-14 00:00:17
notebook Home