さざなみ
草野春心



  秋の町は、
  くれないのさざなみ
  思い出はずっと乾いていた
  ポケットのなかの木の葉



  あのひとからはもらい損ねた
  微笑みの匂いがする
  きみと帰る夕方が好き




自由詩 さざなみ Copyright 草野春心 2014-10-12 22:28:19
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