プリズムプリズン
楽歌

結晶化されたシュプレヒコールが鈍色に光る
この世界の不平等さを、そろそろ受け入れるべきだ僕ら

正しさを履き違えたレンズが、景色をきらきらさせて
僕の眼鏡は湯気に曇ったまま、啜り上げたものはひたすらに熱いまんま

真っ黒で塗り潰した画用紙に、宇宙を見ていたんだってあの日
一杯650円の拉麺に、無口なおっさんの生き様は隠れてる

はみ出したくて生きている
死んでるように生きたくないって
叫んだのは誰だったっけ?

はみ出したくて生きていく
生きているように生きたいって
呟いたのは誰だったっけ?


小便も糞もしよう
キスもセックスもしなきゃだめさ
脳みそ、ぶっ飛んでアーティスティックレボリューション
命短し恋せよ乙女、翼よあれがパリの灯だ

下着は女を綺麗に魅せるなんて、嘘っぱちに騙されやしない
ばっちりスタイルが歩いている、色気のないコマーシャルメッセッージ
切り取られたピアノの続きが気になってる、胸の谷間なんかよりも

はみ出しながら生きている
死んでるように生きたくないって
叫んだのは僕だったっけ?

はみ出しながら生きていく
生きているように生きたいって
呟いたのは僕だったっけ?

結晶化されたシュプレヒコールをぶん殴ってみてよ、昼飯の後で
ばらばらにくだけ散れ建て前のマジョリティー

アナログレコード、針の下でぱちぱちと踊りながら
隠された都合の悪さを、さらけ出して見せてよパンクパンクパンク
虹色の悪足掻きの向こう側で
虹色の悪足掻きの向こう側に


自由詩 プリズムプリズン Copyright 楽歌 2014-10-10 08:52:06
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