公園
番田 

誰もいない
公園のベンチで釣りをしているふりをした
子どもの頃に見た 銀の魚を 釣り上げた
それは水のぬるい夏のさなかのことだった

また 夏がきた
冬が私の目の前を通り過ぎるとき
そこから また
私の指先が銀の魚を釣り上げるのだろう


自由詩 公園 Copyright 番田  2014-10-07 00:44:17
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