歌
あおば
ラジオから
古いコマーシャルソングが
聞こえてくる
まだ製造販売されているのか
リアルな感覚が違和を覚え
希望の持てない時事放談なんか
これ以上聞きたくないの
逃避行動を待ち受けていた
落とし穴か
安易に
子供相談にチューニングされた古いラジオ
先日、凄い雑音を発し
とうとう壊れたなと
諦めかけた古いラジオ
君
ラジオに調子を合わせるんじゃないよ
まだ若いんだろう
中学生の話しっぷりを
イライラしながら聞いていた
コマーシャルソングが
そろそろ時代感覚を変えろと
気の短い突っ込みを入れたのに
マイペースを維持し続ける
朴訥な生徒さんの応答に
歌が音を合わせたのかもしれないねとも思う
朝は
妙な時代を引率して来ることもあるようだが
嵐の前兆的事象だとは思いたくない私が居る。