ちっちゃな魂
佐藤伊織

ちっちゃな 魂さんへ
ある日 もう一度 お母さんが見たいと思った

それはわたしだった?


わらって ついてくるのは
可愛い 犬です
もう一度 もう一度
わらって
ついてくる



ちっちゃな 魂さんへ
すきまを開けておきますね
こうしていつまでも
見ていられたら
つないでいた手も

溶けだしてしまいそうです
いつまでも

もう一度だけ
見ようとする
首を
のばして
顔だけ
出そうとする








自由詩 ちっちゃな魂 Copyright 佐藤伊織 2014-10-03 01:57:06
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