整然
千波 一也


雨上がり、

濡れた小草は
雑多な列をなすけれど

それは
だれにも叱られない


わたしは
頭を垂れて

叱られない秩序たちを
踏みつけぬよう
気を配る


雨上がり、

雑多な列の一員である
わたしを忘れて








自由詩 整然 Copyright 千波 一也 2014-10-01 09:38:30
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