もりおか
フユナ

この路地のつながる先がどこなのか知るはずなのにわからなくなる

とちの実が落ちてきますと言うから手を繋いで走った

ほとんどがみどりの中にひとふたひら色素の薄いきみの熱情

内陸の町の夕陽はまろやかで物足りないとイチジクを食む

山際にひかり沈み沈み行く影絵の町でくちづけをかわす







短歌 もりおか Copyright フユナ 2014-09-26 21:59:03
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