あきら/うまれたひ
かんな




ちちとはは
ふたり
きみがうまれたあとなぜか
はじめててを
つなぎあったひのはなしをした

ゆうこくのうみに
むかってあるきだしたあのとき
べんちにすわってふたり
こどうがきこえ
ゆっくりときすをかわした

さいげつがたち
きみがおなかにやどって
うれしないた、あのひも
やはりてとてをにぎりしめ
ぬくもりをたしかめた

おぼえているかな
おぼえているよ

きおく
ふたしかだけれどたいせつな
これからきみとも
いっしょにきずいていこう
ちちとははときみと

かたればきりがない
かたちにはしにくい
だからだいじなのだということ
そういうものが
たくさんあるのだということ

やわらかに
こきゅうをくりかえすきみが
かたわらにいることを
ちちとはは
めとめをかわしてはみつめている

げんざいとみらい
きみのなきごえにきざまれていく
かこというもの
すべてをだきしめよう
すべてをうけとめよう

だいだいにそまるそら
あのひの
ゆうぐれのときを
いつかきみにもおしえたい
てとてとてを
つないでうみへとあゆもう



たんじょうび
おめでとう

たんじょうび
ありがとう





自由詩 あきら/うまれたひ Copyright かんな 2014-09-24 20:02:43
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