個人的詩作について
ヒヤシンス


画家がキャンバスに向かい、あらゆる影を創り出す時、
私は白昼の都会で私の影を創造した。
人並みを避けながら、あらゆる方角へ歩みを進め、
変幻自在に形を変える自分の影を創造した。

発見と創造の輪廻に、私の心は踊った。
発見は創造の先にたつものではない。逆も然り。
これに想像を加えれば表面上は芸術家だ。
描写の対象を変えれば個性が生まれる。

情感や感覚はみなばらばらで、それはセンスに繋がる。
言葉を思いつき結び合わせる作業はとても苦しい。
この謎のような苦しみをこそ乗り越えられれば光明が見える。

深夜の労苦も、明け方の記憶も、頼りのない感覚も、
全てを飲み込んで新たな世界を創造しなければならない。
画家の一筆の魂は、詩人の奇蹟の一期一会に他ならない。


自由詩 個人的詩作について Copyright ヒヤシンス 2014-09-24 01:31:15
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