約束の糸
あおい満月

ひとつの約束と
約束が、
重なりあって
運命を生む。
人はただ、
その儚い糸を信じて
結ばれる。

出会いとは、
瞬間とは、
重なりあった約束の囁き。
夜空に輝く星
その星の後ろで
血が流れるなら
約束の糸が燃える様が
互いの肉体を傷つけあうなら
傷つけ合わない運命はない。

傷つけあって
流した血のぬくもりを愛と呼ぶ。
糸が切れて、
新しい糸が出来るとき
わたしはひとつ、
手のひらのなかに
いのちを宿した。
今日も新たな約束たちが生まれて
この地球をつくる。




自由詩 約束の糸 Copyright あおい満月 2014-09-23 11:04:19
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