私の道
瑞海


私の道
私しか見えない道
私だけが見える道

私の中から出てきた色が
道を作り始め
一直線に伸びた日

ひたすら歩き続けて 続けて
重なる道を見た
淡い色のその道の主人は
"お先、どうぞ"と微笑んだ

その後も重なる道を見た
暗い色 濃い色 薄い色
たくさん
悲しい人 楽しい人 怒る人
たくさん

いつの日か
道が誰かと交わった
少し明るい色になった
優しい嘘をつく人と
手をつないで ゆっくり歩いた

いつしか
歩き疲れて
道が透明になってきた
消えかけの道の先に
ドアがあって
ゆっくり開く

目を開いて
ほら そこには




自由詩 私の道 Copyright 瑞海 2014-09-22 23:05:33
notebook Home 戻る