菌類と私
ドクダミ五十号
いわゆる「きのこ」
食用のそれを求めて
山に赴く事もあったが
芝生しか育たない
痩せた土壌の公園などにも
美味しいのが生えるのだった
「駄きのこ」と呼ばれる
だがそのアミノ酸類は
美味と
有毒種とそっくりの物もあったが
例えば傘の色 模様 だとか
ひだの色 軸の形態
さらには傷つけた後の色の変化とか
私が一番好きだったのは
「紫シメジ」
こいつは広葉樹の多い山に生える
まるでロンドを踊る様に
切り株の周りに
美しいキノコである
見間違いは無い色
一度熱湯をくぐらせると
色が鮮やかになり
ほこりくささ(多分胞子の)がぬける
食感の素晴らしい事
旨味の強い事
特に野菜との相性は抜群だ
出汁キノコと呼ばれる
「タマゴタケ」も好き
食感は良くないが
例えば手打ちうどんに入れると
素晴らしい味わいを魅せたものだ
「食用菌一覧」なる書物は愛読するに足りる
別に「食通」では無くとも
「救飢食一覧」と合わせて読めば
ご先祖様のたゆみなき生存の欲求と実践が理解できます
キノコは一年を通じて生えます
中には致死性の物もありますからご用心
まずは書物(できれば写真付き)をお読み下さい
良書は一般的ではありませんから
インターネット通販では入手不可能です
一般に解放されたユニバーシティ(大学)の図書館
あるいは国会図書館なら読めるかもしれません
ともあれ判別不可能なキノコを食べるのは
自殺に等しい愚かな行為です
絶対に止めて下さいませ
お願い致し候