君の骨でもって 妄想。
端沢 紫琴
ふと視界に入る
振り上げた君の腕は
ともすれば簡単に折れそうで
頭の中で折ってみた。
パキっと
脳内突き抜けるような
痛快な音が一瞬。
気持ち良くて
死んでしまいそうだ。
君はなんていい女。
砕けた骨のかけらで
僕の心臓を突き刺しておくれよ。
ここではない
気持ちいいところへ
一緒に行こう。
現実の君の腕の中を
僕の欲望が
頼りなく走っている。
自由詩
君の骨でもって 妄想。
Copyright
端沢 紫琴
2014-09-17 21:56:00