さよなら鉛筆、トンボ印のちびた秋
阿ト理恵



それぞれのはなしのはなしきまぐれにとり散らかしておりまして


鱗雲やきつきすぎて目からうろこくもって、そら、あきがきたらしく


まっさらなノートの白にたじろいでやれることすらできずにねむる


沸点が低くてジョウハツできないきみは今日どんなことをしてた?


おのぞみの未来のために鉛筆のさきっぽは削りすぎないこと





短歌 さよなら鉛筆、トンボ印のちびた秋 Copyright 阿ト理恵 2014-09-16 21:30:30
notebook Home