電気の流れないコイルが
頭の中にあるとして
こころのない人間が
この街を歩いてるとして
夢のない眠りが
世界で少しづつ増えてるとして

僕の間違いは
毎日を照らしている
僕の間違いが
僕を作ってる

僕の間違いは
僕のこころを食い破って
君の街に出かけてって
全部壊しちまうぜ

自分をたくさん見殺しにしてまで
生まれてきたのに
自分はいつまでも痛いの怖いまんまだ

靴箱の前で何もできなくなる
机の前で帰りたくなる
その前に　その前に

怒りたくて力が抜けていく
殺したくて死にたくなる
その前に　その前に

帰ろう
もういんだよ
未来や理想は

捨てても
もう後悔はしない
手の中にあるのは
ゴミとクソだけだ

二日酔の兆し
まぶたでワルツ
ガキのままじゃいられない
けどガキじゃないってほどバカじゃない
くわえタバコは便所じゃなくて
他の苦い場所でするもんだ

頭の中のコイル
プラスにもマイナスにも流れるこころ
マイナスでいい
プラスでもいいし
どっちかはどっちかじゃなくて
僕が向いてる世界で決まる

間違ってるし
それは正しいし
結局そうであって欲しい声しか聞こえない
強いこころはいらない
強い欲望だけあれば
強い欲望だけあれば

夢は見ちゃうし
朝は起きちゃう
結局やらなきゃいけないことだけが苦しい
朝は来るし
夜も来るし
欲望だけが泣いている
強くて優しい欲望があればなあ
頭の中のコイル 欲望だけが
頭の中でコイル　どこにも行き場がない
頭の中のコイル 独房みたいだ
頭の中の恋　頭の中で肥えるんだ

なんて役に立たないものを抱えて
なんて寂しく愛してるんだろう
頭の中のコイル 僕だけが
頭の中のコイル　せめぎ合う世界で
頭の中のコイル 繋ぎ合う手だ
頭の中の恋　また朝も夜もくるんだ