すれちがい
佐白光

駅の前

大通りにかかる歩道橋

朝日が眩しい 7時50分

みつめている 私の横を

通り過ぎていく 私のときめき

階段を 降りる手前

振り返る 私は

いってらっしゃい の一言

明日の朝

すれ違う 私が

ハンカチを 落としたら

ありがとう の言葉を用意する私



自由詩 すれちがい Copyright 佐白光 2014-09-12 23:58:52
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