Unwritten Blank
凍月
ふと
淋しさの風が吹く
秋は寂しいと誰かが言った
ふと
自分が殻だけになる
スペースキーを押した
零ですらない
ふと
空虚な気持ちになる
自分は無数の細胞の集合
それが
片っ端から風化する
ふと
生きている意味を考える
空白
ふと
自らの価値を考える
無
ふと
死にたくなる
空っぽの中身が一瞬にして
死の欲望で溢れる
ふと
空白になった
自由詩
Unwritten Blank
Copyright
凍月
2014-09-10 23:37:57