いったい、いつからだろう
HAL

今日は一日平穏に終わったと
一日に句点は打てたと
なにかに感謝する自分がいる

今日はちょっと辛いことがあったと
でも一日に句点は打てたと
なにかに礼をする自分がいる

今日はタイトな一日だったけれど
でも一日に句点は打てたと
なにかに頭を下げる自分がいる

今日はよく笑った一日だったと
その一日に句点に打てたと
なにかに嬉しさを告げる自分がいる

今日は心から血が流れたけれど
でも一日に句点は打てたと
なにかに祈りを捧げる自分がいる

いつからだろう今日も生きていたと
想う自分になったのは
そしてそれは神ではないと想いつつ
なにかに更新されたと感じる自分になったのは

だからだろう
別れはもう辛くはない
新しいひとたちと出逢えるから

ただ訃報を聴き葬式に参列するのは
鈍痛のような痛みと錐で突き刺される痛みが
終わることがないかのように交互にやってくる

それだけはまだ耐えることが
できないでいる自分がいる
何度 参列しても慣れることはない自分がいる

その痛みが憶えている限りは
一日に句点の打てない
とても苦しくまた悲しく悔しく
終わらない一日がずっとつづく


それでもひとは生きていかなければならないのです
彼岸で待つひとに逢うことをなにかに許されるまで
出会いと別れという一期一会を繰り返しながらでも





自由詩 いったい、いつからだろう Copyright HAL 2014-09-09 13:25:12
notebook Home 戻る