ちょっと息抜き物語。。
陽向
ひろしの不満はもはや不満の領域を超えていた
さとしと言う部長の態度が傲慢すぎるのだ
「部長!」
「なんだ、おや?ひろし君、きみが私に何のようがあると言うんだね?」
「私は思うのです…あなた如きが偉そうな口調で部下を扱き回すのは
身の程知らずと言いますか、その、ぷっすいません!」
「何を笑ってるんだよ! すみませんじゃないだろ、何だ貴様、
今何て言った? 余りの衝撃でよく耳に入らなかったよ」
「すみません、言い過ぎました。反省します。要約すると、
周りを蹴落としてきて、たかだが部長止まりお前が何様なん?
と言いたかっただけなのです」
「……バカか? はっ? バカなのか?」
「ぶっ!くくくっ」
「何を笑ってるんだよ! クビになりたいのか?」
「すみません、言い過ぎました」
「反省してないだろ! どうした?何があった?嫌なことがあったのなら
帰った方がいいんじゃないか? このままだと私は怒りが頂点に達して、
お前をクビにしてしまいそうだ…でも誰でも生きてれば歯向かいたくなるものだからな」
「部長! あなたがそんなに考えている人だとは思いませんでした。
反省します、すみませんでした。はげの癖に目障りな奴だと思っていて、
すみませんでした!」
「……クビだ…」
「はっ?」
「クビだよ、何だはげって、いい加減にしたまえ! もう来るな、二度と来るな!」
さとし部長に歯向かったひろしはクビになった。