休息
瑞海



少し休みませんか


あなた頑張り屋さんね
手が言ってるわ ヘトヘト

でもあなた泣いたことないね
どうしてなんでしょう?


少し前
金環日食の起こった年でした

あなたもう果てそうになってしまって
目も虚ろだったけれど
言葉も空っぽだったけれど

わたし
あなたの隣で冷たい手を握り続けて
本当によかったと思いますよ

わたし 元々基礎体温が高い方なので
人に熱を与えるのは得意なんです

少し大きな手が
温度のせいで小さく見えてしまって
泣きたいのはあなたの方かもしれないのに
何故わたしが泣いたのか
今だに分かりません

あなたは少し経ってから
その理由がわかると言いましたが
全然教えてくれませんね

あなたもわたしも
知らないことがたくさんあって
でも絶対知りたいと思うと
また 繰り返してしまうから

疲れたら

少し休みませんか




自由詩 休息 Copyright 瑞海 2014-09-07 23:34:24
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