見守り 忘れる
瑞海




遠くの人を思って 想って
啼いて 泣いている
あなたを 私が慰めたい

私は記憶の欠片でしか
ないはずだから

決して私の気持ちに
気付いてはいけなくて

そのまま消えていって
なくなって元通りで
それで いいの

悲しいねってあなたは言うけれど
私はちっとも思わない 思わないんだから

これが私の居場所
あなたの隣は それじゃない

さよならして
涙を流して
拭って 歩き出す


自由詩 見守り 忘れる Copyright 瑞海 2014-09-06 20:45:19
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