輝ける世界
オオカミ

巻き戻せない時間の中にきみが
凍て笑う


月の光が撫でていく輪郭 きれい
なにをおもいだそうとしているのかな 私は
融けていくハートに唇震え いきができない
新しい命が輝く影で
使い古された命を巻き戻したいの 私は


砕かれたのはフィナーレ
跡形もなく愛して 舐め尽くして ぶち壊して
ただのさよならになった


飽和を確かめるように 
今日も”ちゃんと”する
寄る辺なく立ち尽くした静寂が愛おしく
砕いた破片が身体中を抱くの
その一つ一つにうつる 君が


これ以上は描けない
その、閉ざされた対岸は
視ることのできない世界だから


こころを、救いつづけてください



心に、巣食い続けてください





自由詩 輝ける世界 Copyright オオカミ 2014-09-06 00:48:03
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