誇ってみなよ。
端沢 紫琴
誇ってみなよ。
いやらしく垂れた細い目も
ニンニクみたいなデカ鼻も
キスが下手な薄い唇も
いつか バッタの足をちぎった
残酷な左手も
エッチなことばかりしてる
哀れな右手も
お粗末などこかも
くっさい足も
全部 愛してみせるから。
悔しいけれど
あなたであることは
あなたにしかできないんだからさあ。
何はなくとも あなたが好きよ。
だからいつでもドヤ顔で
『好きなくせに』って笑って
私をイライラさせててよ。
3Kがなんだっての。
誇ってみなよ。
私はメロメロなんだからさあ。