ショーン カムバック!
るるりら

ぼくのすむ 高台の丘は みはらしが素晴らしい

ある風の強い朝 庭の柵がこわれて 

ぼくは 外の世界にでた

雨の日 ひさしのない場所ですごす


すこし 野性をとりもどすのは わくわくすることだけど

ふと きがつくと ひつよういじょうに けものだった

のけものの けもの 
  
けむくじゃらの わっさわさ

羊毛三百パーセント


ぼくが家にいたころなら こんなに わっさわっさなら

こどもたちが わっさわっさよってたかって 大喜びで

ぼくのまわりに集まって ぼくの毛をなでてくれたろうに 
 

ところが今、ぽくは ひつよういじように けものとなって

草むらに隠れ、雨の日は からだが とても 重いんだ

こどもたちと うたった歌も 忘れそう


泣いても からだが おもくなるばかり
 
ぼくには 吠える声もないんだ 



*ネタモト https://www.youtube.com/watch?v=ftSzDGGzlOw


自由詩 ショーン カムバック! Copyright るるりら 2014-09-01 08:22:45
notebook Home 戻る