背中の言葉
瑞海



今日は本当についていない

朝から君は口開かずだ
ずっと僕に背中を向けている
「お前さんには顔見したらん」
と言わんばかりに

なにか悪いことしたか
なにも覚えていなくて
すこし眠かっただけで
僕が全部悪いとも言えない
と思うんだけども

すこし忘れていただけだ
許してくれたっていいじゃない?

問いかけても
ソファーで体育座りして
これまた背を向けて
だんまりさんなのだから
なにも言わない方がいい気がする

でも強がりで
甘えん坊で
泣き虫の君は
肩を震わせているから

少し涼しくなったから
紅茶飲んでひとまず休戦しよう



自由詩 背中の言葉 Copyright 瑞海 2014-08-31 23:55:21
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